2010年にフランス料理、スペイン、ギリシャ、イタリヤ等の地中海料理、そしてメキシコ料理が世界遺産に。大変うれしいですがご存知の日本人が少なくて残念です。
ただし、メキシコ料理そのものが文化財になったわけではなく、アステカやマヤの時代からの調理方法や食材（まめ、とうもろこし、チレ（唐辛子）など）が、今日までそのままの形で使われているということが評価されたと思います。現に、トルティージャは古来のままだし、チレもふんだんに使っています。

●メキシコの典型的なサラダ料理にオリーブオイルがピッタリ。

当店おすすめは、うちわサボテンを使った「ノパルのサラダ」、さっぱりしたサラダです。
うちわサボテン、たまねぎ、トマト、アボガドなどを使ったメキシコの典型的サラダ料理には、オリーブオイルが似合います。
と、サム店長の奥様ルミさん。
さっそく「ノパルのサラダ」を作ってくださいました。
ちょうどこのようなサラダに、オリーブオイルがとても美味しいと思ったので、当店のおすすめメニューにされたとのこと。
お客様からどんなオリーブオイルを？と聞かれ、PRもしてくださったそうです。

●お店の方は全員メキシコ人、お料理担当の奥様はダンスも達人！

当店のマネージャーですと紹介されたオマールさんは日本に来て３年、メキシカンダンスも歌も本格的で、今やお店の看板だそう。
そして、何と！奥様のルミさんもダンスの達人なのです。
ここでサム店長の苦労話が…
1972年、わずか500ドル（ドル360円の時代）で単身メキシコへ。日系人の学校で音楽の先生のアルバイトを続け、終わると夜な夜なマリアッチを聞きに。２年後にアメリカへ渡りロスのリトル東京などでギターで稼ぎました。
そのおかげで南米やヨーロッパに行くことができたのですが、３年後には、メキシコの歌を日本で聞いてもらいたいとの思いがつのり帰国。
その際に、料理は絶対に欠かせないと思いました。
しかし、頼んだイタリアのシェフでは上手くいかず、次にメキシコやコロンビアのシェフにしましたが、毎度味が変わってしまうなどトラブル続きで絶望。
遂に、奥様のルミさんが現地メキシコへ飛び、徹底修行をされたのです。その後もさらに腕を磨くため、毎年一定期間メキシコでの研修を続けております。
そんなこんなで、おかげさまで、本格料理となりました。
奥様はそもそもジャスダンスを習っていたそうで、ニューヨークのジャズダンスをメキシコでも普及させようという日本人の方との共通点、それがサムさんとの馴れ初め？なんて、エピソードも（笑）

●私はマリアッチ（メキシコ民族楽団）を、命がけでやっております。

サムさんは日本のマリアッチの草分け的存在、熱のこもったお話が伺えました。
マリアッチはトランペット、バイオリン、ヴィウエラ、ギタロンという編成が難しいのです。
2002年、ボーカル＆ギターのサムさんがリーダー、４人でマリアッチサムライを結成。
さらに苦労を重ね、3年前（2008年）にようやく５人編成が整い、去年はトランペットを２人にしてグンと厚みが出ました。
マリアッチのよさは素朴な味。音楽的レベルは近年どんどん高まっているので、なんとか日本でマリアッチを普及させたいと願っております。
来年９月に、メキシコでマリアッチコンサートを予定していますので、日本のマリアッチを是非応援ください。
この動画は「セレナータ・ワステカ（Serenata Huasteca）」という曲です。

●最後に、オーナーのサム・モレーノさんからのお知らせです。

【15周年記念パーティのご案内】
2012年6月17日（日）18：00〜21：00
場所：エル・リンコン・デ・サム　Tel＆Fax.03-3442-1636
http://www.sambra.jp/
会費：￥５０００
出演：マリアッチ・サムライ
　　　 ダンサ・トラディショナル・デ・メヒコ
皆さんと一緒に盛大にお祝いをしたいと思います。お越しをお待ちしています。